仏教とは何か
はじめに、仏教とは何かと問わねばならない。まず『仏』とは、歴史上の人物で 釈迦族出身のゴータマ・シッタルダをいう。彼が出家・修行して悟りを得、教えを説いた。また、 目覚めたる者という意味の仏陀は、彼の固有名詞ではなく、苦行者、修行者達の目標であった。 その意味で、ゴータマ自身の教えという意味と、彼が示した目覚めたる者になる教えという側面も 持つ。また、過去仏や大乗仏教運動とともに現れた大乗諸仏達の教えも広範な意味での仏教という 概念に入るであろう。よって仏教とは学ぶものではなく、実践によって体得するものであろう。
よって、仏教をするという概念も存在しうると考える。仏教は寺院にあるとか、大学のインド 学系の学部に、修行道場にあると考えるのは、既成概念というものだ。インターネットのニュース ・グループでの討論にも、子供の遊びの中にも存在しうる。学ぶものではなく体得して生き方に反 映してゆくものである。
禅とは何か
そんな仏教の中で、禅は中心にあって全体を網羅するものだという自信に満ちた 道元禅師のお言葉がある。ゴータマが悟りを開き、釈迦族出身の聖者という意味で、釈迦牟尼仏と 呼ばれたのは、実に菩提樹下での坐禅によって、成道されたことによる。その意味で、坐禅は仏教 修行の正門に当たるという。
禅は、インドから達磨大師によってもたらされ、中国に於いて花開いた。五家七宗というグル ープを数える。その中、日本には、臨済宗・曹洞宗・黄檗宗の三つが伝来している。特に中国同様 の曹洞・臨済の二大グループが覇権を争う。しかし、この両者は坐禅の仕方から、作法に至るまで 大変な隔たりがあり、坐禅そのものの理解も対照的である。巷に坐禅の本は幾つもあれども、内容 は著者のスタンスによってかなりの差を生ずる。その意味でここも例外ではない。
ここの宗派は、曹洞宗であり他の何者でもない。そして宗門の坐禅が本当の坐禅であると自負し ている。
1.坐禅の仕方
2.近くの参禅道場の紹介
3.坐禅経験者の書き込みボード
これらを整備してゆくつもりである。乞うご期待。